投稿日:2007-06-21 Thu
貨客船見送る崎や塔若葉
横須賀の親戚を訪ねる用事があり、ついでに観音崎の燈台を見物して来た。
横須賀には何度も来ているのに、観音崎へ行ったのは初めてだった。
駐車場にクルマを置き、海岸沿いの遊歩道を燈台へ向かって歩いて行った。
登り口の近くに、なんと西脇順三郎の立派な詩碑が建っていたので驚いた。
西脇は、子供の遠足の付添で観音崎へ来て以来、ここがすっかり気に入ったそうだ。
そして、この観音崎の燈台をモチーフにして、「燈台へ行く道」という詩碑に刻まれている詩をつくったという。
まだ夏が終らない
燈台へ行く道
岩の上に椎の木の黒ずんだ枝や
いろいろの人間や小鳥の国を考えたり
「海の老人」が人の肩車にのって
木の実の酒を飲んでいる話や
キリストの伝記を書いたルナンという学者が
少年の時みた「麻たたき」の話など
いろいろな人間がいったことを
考えながら歩いた
(西脇順三郎詩集『近代の寓話』より)

燈台への坂道はまさにこの西脇の詩の通り、いろいろなことを考えさせる道で、鬱蒼と茂った椎の木の梢を眺めながら必死で登った。
観音崎の燈台といえば、高峰秀子主演の「喜びも悲しみも幾歳月」という燈台守の映画の舞台になったことでも知られている。
あれは、昭和30年代の初めの頃、小学生だった私は、当時住んでいた場末の町の三本立て50円の映画館で、その映画を見た記憶がある。
燈台からの浦賀水道の眺めは絶景だった。どこかで見たような記憶があるのは、多分映画の中の風景だったのだろう。
構内にはやはり観音崎の燈台で詠んだという虚子の句碑が建っていた。
霧いかに深くとも嵐強くとも 高浜虚子
この句もかなり映画の影響を受けているようで、あの大ヒットした主題歌のメロディーが聞こえてきそうだ。
西脇の詩に比べると数段落ちると思った。
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観音崎に何年か前に行ったのですが
灯台見物はしなかったので
今回の記事、面白く拝見しました。
西脇順三郎の詩、良いですね。
今、オシゴトがらみで読んでいますが、
こんな良い詩を書く先生がいた頃の慶大生って
ホント贅沢だな、なんてことも思ったり。
付け句を・・・と思ったのですが、
やっぱりできません(涙)。
灯台見物はしなかったので
今回の記事、面白く拝見しました。
西脇順三郎の詩、良いですね。
今、オシゴトがらみで読んでいますが、
こんな良い詩を書く先生がいた頃の慶大生って
ホント贅沢だな、なんてことも思ったり。
付け句を・・・と思ったのですが、
やっぱりできません(涙)。
2007-06-21 木 22:38:15 |
URL |
江礼雁亭の友達
[編集]
早速のコメントありがとう。
あなたのコメントを読んで、
「観音崎の燈台へ行く道」とタイトルを改めました。
あの日は、燈台を見てから横須賀中央へ行き、
私の生まれた駅の周辺を彷徨して、
汐入の親戚の家へ寄って、帰りました。
町も人もすっかり変わってしまいましたが、
観音崎の燈台から見た海の景色は、
西脇順三郎の見た頃と変わっていないと思います。
付句もいいけど……
俳句のほう、楽しみにしています。
あなたのコメントを読んで、
「観音崎の燈台へ行く道」とタイトルを改めました。
あの日は、燈台を見てから横須賀中央へ行き、
私の生まれた駅の周辺を彷徨して、
汐入の親戚の家へ寄って、帰りました。
町も人もすっかり変わってしまいましたが、
観音崎の燈台から見た海の景色は、
西脇順三郎の見た頃と変わっていないと思います。
付句もいいけど……
俳句のほう、楽しみにしています。
2007-06-22 金 23:19:55 |
URL |
さがみわん
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はじめまして。
僕もこの西脇順三郎の詩、好きです。
僕もこの西脇順三郎の詩、好きです。
on y va. 詩人の中でもランボーは別格の伝説を誇っていると思う。詩人であった時期は 数年であり 筆 2007-10-01 Mon 13:54:30 | 詩集を攻める
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