投稿日:2005-09-12 Mon
深窓の目元さやけし磁器人形
自宅の近所にちょっと風変わりな家ができた。
喫茶店みたいなお洒落な外観で、窓には可愛い西洋人形が飾ってある。
一般住宅とは、どうも様子がちがうのだ。かといって、周囲は閑静な住宅街で、人通りはほとんどなく、客商売ができるような場所ではない。
その家の前を通るたびに不思議に思っていたら、この間、たまたま出会った知り合いが教えてくれた。
なんとその家は、「ビスクドール リコ」という西洋人形のサロンだったのだ。
「ビスクドール」とは、19世紀中ごろのヨーロッパで流行した磁器人形。高度な技術による精巧な造りで、上流階級の子どもたちのおもちゃとして高い人気を博していた。
20世紀になると、大量生産の安価なゴム人形が出現し、すっかり姿を消してしまった。現代ではまたアンティークドールとして愛好者が増え、リプロダクション(再生)も盛んになっている。
「リコ」のオーナーは、米国在住時代に「ビスクドール」の魅力の虜になり、人形制作のインストラクターの資格を取得。大きな国際大会でも数々の賞を受けているという。
那須にも制作教室があるそうだ。
今日もその家の前を通ると、ガラス窓の奥に可愛い人形たちが腰掛けて、楽しそうにおしゃべりしていた。





