投稿日:2006-11-10 Fri
「天城越え」爪弾く琴や文化の日
先日の11月3日、旧伊藤博文邸の滄浪閣で行われた大磯町の文化祭を見に行った。
滄浪閣は、経営不振で売却されることになっており、町の文化祭が行われるのは今年が最後になるそうだ。
文化の日の3日は、湘南俳句会の義博さんの写真の展示のほかに眞里さんの大正琴の演奏もあった。
会場は、最後の文化祭のせいか、例年よりも観客が多く、盛況だった。
義博さんの写真は、「冬隣り」という冠雪した連峰風景と「彼岸花」という埼玉県日高市の群生地を撮った作品の2点が展示されていたが、どちらの作品も画面に張り詰めたような緊張感があって、なかなかの出来栄えだった。
眞里さんの大正琴の演奏会は、定番の邦楽のほかに、石川さゆりの「天城越え」や山本リンダの「どうにも止まらない」などの演奏もあり、面白かった。
大正琴の演奏会を聴きに行ったのは初めてだが、琴の音色ばかりでなく、太鼓や笛などいろいろな楽器の音がだせるのには驚いた。エレキギターと同じということだ。
琴の演奏が終った後、ちょうど見物に来ていた義博さんや知恵子さんに眞里さんも加わって、中庭の見えるロビーでコーヒーを飲みながら談笑した。
うららかな秋の陽射しが中庭の樹木に照り映えて美しかった。

考えてみると、この滄浪閣の文化祭にもいろいろな思い出がある。
2年前の文化祭の舞踊会には、町内会の役員に頼まれて私の母も出演したのだ。
母はもう80歳過ぎの高齢なので、最初は辞退したのだが、これが最後になるかも知れないという本人の希望もあり、踊ることにした。
舞台に立つまでは、どうなることかと心配だったが、踊りだすとなんとかなるもので、途中波乱もなくどうにか無事に終了した。さすがに若いころからの年季が入っているだけのことはあると感心したが、それでもホッとしてドッと疲れがでたものだ。
売却された後の滄浪閣は、葬祭ホールになるというウワサである。
いずれにしても、母の踊りも義博さんの写真も眞里さんの琴の演奏会も、もう二度と滄浪閣で見る機会はない……。

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