投稿日:2006-07-03 Mon
戦艦の沖子つばめの漂へり
先月の25日、神奈川県現代俳句協会主催の横須賀吟行句会があった。
この現俳協主催の俳句大会には、ここ数年参加しなかったのだが、横須賀は私の生まれ故郷なので、久し振りに参加して来た。

JRの横須賀駅で降り、ヴェルニー公園から汐入を通って、戦艦三笠を記念して建設された三笠公園まで歩いた。
途中、米海軍横須賀基地の正門前やどぶ板通りを通り、すっかり街並みが変わっているのに驚いた。とくに芸術劇場やショッパーズプラザなどのモダンなビルが建ち並ぶ汐入駅周辺の変貌ぶりは目を瞠るばかりだった。
私の幼い頃の記憶に残る横須賀といえば、それこそ軍港の町という薄暗いイメージばかりで、芸術的な雰囲気などまるでなかった。
軍港の周囲は高い塀に遮られていて、海を見ることもできなかった。背後は小高い山に囲まれているし、どこにも脱出できない閉ざされた町という印象だった。
「横須賀ストリー」を歌った山口百恵が横須賀出身だと知って、なんとなく納得したものだ。
その印象が今回はすっかり変わってしまった。
横須賀中央の大通りは、梅雨の真っ最中だというのに、欅並木の緑と繁華街の明るい色彩にあふれ、モアーズの店内は華やかな女の子たちでごったがえしていた。
どぶ板通りでさえ、小奇麗に舗装されて、お洒落な横文字のブテックや雑貨店が並んでいた。
私が抱き続けていた、米兵がたむろしている敗戦直後の基地の町という猥雑なイメージは、整備された裏通りのどこにも見つけることができなかった。
どぶ板や蛇行人生梅雨通り 迪之相
俳句大会が終った後、横須賀中央駅近くの立ち飲み屋で一杯飲み、京浜急行で横浜を回って帰って来た。
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