投稿日:2006-03-29 Wed
飛び立てぬまま白木蓮の散りにけり
平塚市の出縄と大磯の町境、ちょうど新幹線の線路脇の畦道にその白木蓮は立つている。
樹高は、10mもあるだろうか。小松研究所のある丘の上から、車で坂道を下ってくると、いきなり白いマッスが目に飛び込んでくる。
衝撃的に美しく、まるでいまにも天上へ飛び立とうとしている巨大な白鷺のようだ。
新幹線の窓からも見えると思うので、一度新幹線から眺めてみたいと思っているが、今年も実現できなかった。
掲句は、大磯・鴫立庵の西行祭俳句大会で入選した句。あれからもう3年くらい経つ。
純白の白木蓮を見ていると、何故だか誰も知らない遠いところへ旅立つてしまいたくなる。
白木蓮の散るべく風にさからえる 中村汀女
木蓮の落ちくだけあり寂光土 川端茅舎
木蓮のため無傷なる空となる 細見綾子
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