投稿日:2005-10-13 Thu
赤い羽根胸に紫煙をくゆらせぬ
大磯丘陵を越えて二宮に至る山道の途中に、富士山と相模湾がよく見える富士見平という景勝地がある。
その道端に「愛の地蔵尊」と呼ばれるお地蔵さまが祀られている。
お伊勢参りに旅立ったまま、帰って来ない夫を待ち続けてこの辺りで狂死したと伝えられる若妻。江戸時代のそんな悲恋物語を哀れんで建立されたものだという。
高さ2メートル位の立派なお地蔵さまで、由来を考えるとちょっと大きすぎるような気がする。
もっと小さくつつましやかなほうが哀れを誘われると思うが、小屋の中に安置されているお姿は、スマートで堂々としていて、「愛の地蔵」というよりは「富の地蔵」と呼んだほうが相応しい。
この地蔵を寄付した人は、狂死した若妻の縁者ではないというから、よっぽどのお金持ちなのだろうか。
赤い頭巾をかぶせられたお地蔵さまに手を合わせながら、ちょっぴり不可解な思いがした。
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