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小田原城の見える屋上庭園
興亡を偲ぶ天守や晩夏光



 小田原駅の駅ビルが完成し、最上階に横浜の有隣堂書店が入った。
 西湘地域で一番大きいと宣伝するだけあって、フロアーもゆったりしていて、目当ての本が探しやすい。箱根などで遊んだ帰りにちょこっと寄るのに便利だ。
最近刊行された河野甲の作品集『しずかな八月』を探したが、残念ながら見当たらなかった。
 いま売り出しのレザークラフト作家・河野甲は友人の弟で、カブト虫などの昆虫や人体をモチーフにした幻想的な作品が素晴らしい。
 彼の個展に初めて行ったときは、その奇抜な発想による不思議な造形美に魅了され、妖しい迷宮の世界に迷い込んだような気分になったものだ。
 他に類例のないユニークな作風だから、数年後には大ブレイクして、世界的に有名な造形作家になることだろう。
 駅ビルの屋上に上ると小さな庭園があり、意外な近さに小田原城が見えた。
 あの天守閣よりも高い超高層ビルを駅前に建てるという計画があったが、反対運動でつぶれたという。よかった、と思う。
 小田原の町のランドマークは小田原城。お城より高い建物は必要ない。







未分類 | 23:50:32| Trackback(0)| Comments(0)