投稿日:2005-06-20 Mon
思ひ出を納めし蛍袋かな
湘南俳句会の仲間だった石井竹夫さんが、「大磯四季の花と宮沢賢治」という写真展を開催している。場所は大磯中学校正門斜め前の「ギャラリー大磯」。ドアを開けると、少しばかり白髪が目立つようになった懐かしい顔が、大喜びで迎えてくれた。
ギャラリーの中は、二輪草や福寿草など湘南に自生する美しい山野草の写真がいっぱい。クゲヌマランやサガミランなど神奈川県で発見された、いまや絶滅寸前の希少種の写真もあり、植物好きには見逃せない。とくにクゲヌマランは、湘南藤沢の鵠沼海岸で発見されたところから命名された珍しい花だという。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する「烏瓜のあかり」を真似した灯篭の写真も面白い。賢治の作品には、カタクリやシロツメグサなど各種の山野草が登場するとのこと。それらをまとめたのが「宮沢賢治に学ぶ植物のこころ」という本で、今回の写真展のテーマにもなっている、ということだ。
薬学専門の医学博士である竹夫さんは、薬草の研究のためもあって、これらの写真を撮り始めたらしい。一点一点ていねいに解説してくれる言葉の端々にもその博識ぶりがうかがわれる。大磯周辺の山野草がこれほど豊かで、美しいとは知らなかった。6月26日まで開催しているから、興味のある人はぜひ見に行くといい。
最後に俳句のことを聞くと、「いまは全然やっていないんだよ」と遠くを見る眼差しになった。「句会の人たちによろしく」ということでした。
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