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神話の崩壊
名水を詰めしボトルの薄暑かな

 ひと昔前の日本は、「水と安全は無料の国」といわれていた。そんな神話が崩壊してしまったのは、なにが原因なのだろう。一番安全だと信じていた電車でさえ、JR西日本のような大惨事を引き起こす時代なのだ。
「愛」とか「環境保護」とか、なにやら優し気な掛け声ばかり聞こえてくるが、もっと本質的に世の中の土台を支えている神話的なものが崩壊してしまったような気がする。飲料水にしても、ボトルに詰められた水を買う時代が来るなんて、私の子ども時代には考えられもしなかった。いくら水道水がまずい、といっても、飲み水が売れる日本の現代社会はどこか狂っているといえるだろう。
 そんなことを考えながら、冷蔵庫からボトルを取り出し、一口飲んだら、背中に汗がじっとりと滲んできた。

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未分類 | 08:32:14| Trackback(0)| Comments(22)